今回どうしても参加を見送らざるをえなかった「あなた」よりマインド枠としてご紹介いただいた3冊があります。
了承を得まして皆様とともに読書会の面白さを共有できたら嬉しいです。
画像もコメントもありがとうございました。
読書会中にコメントを読み上げました。順不同です。
9月のテーマ「最近の推しマンガ」の時に紹介したかったものです。
(画像は最新の単行本です。)
『C級さらりーまん講座』
小学館の雑誌、ビッグコミックに連載中の漫画です。
サラリーマンの日常が4コマ漫画で描かれます。
とにかく個性の強いキャラクターがたくさん出てきます。
ワンマン社長、とても優秀だけど趣味が一般人とかけ離れている営業マン、
ハチャメチャな部下に悩まされる部長(いわゆる常識人と呼ばれる存在)…
「本当にこんな人がいたら困る」「どこかにこういう人がいてもおかしくない」
「この人ぐらい仕事ができれば…」「自分の職場がこんな会社でなくてよかった…」
とにかく、様々な感想が出てくることでしょう。
会社員生活を笑い飛ばすための一冊です。
ただ、誇張が大袈裟すぎるネタも出てくるので、人によって合う・合わないはありそうです。
「映画を早送りで観る人たち」
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334046002
「本書は、2021年3月29日にビジネスサイト「現代ビジネス」に筆者が執筆した「『映画を早送りで観る人たち』の出現が示す、恐ろしい未来」、および同年6月、12月に続編として執筆した計9本の記事を元にしている。」
(※本書の「おわりに」から引用)
元のweb記事を読んだ時は、あまりの価値観の違いにゾッとしました。
何から話をすればいいのか分からない。
文章で整理できるマインド枠をもってしても、それぐらい戸惑っています。
一言で言えば「今どきの若者の話」になるのでしょうか。
「映画や連続ドラマを観るのは、仲間内での会話のためであって、自分が観たいから観るのではない」
「作品の解釈の「正解」が知りたい」「好きなものを貶されることが許せない」など。
本書の中で紹介されている事例は、いずれも「最も極端な事例」だと思います。
ただ、「最も極端な事例」だとしても、あるいは「極端な存在だからこそ」理解できない。
彼らに言いたいことはたくさん出てきますが、一つだけ言うならば「どうして自分の考えをもたないの?」でしょうか。
その一方で、若い世代がそういう風になってしまった理由や背景にもうなずけるものがあります。
読書は「一話完結型の短編集を読むときに、自分の読みたい話から読む」ということでもない限り、
「早送りをして読む」ということはできません。
そのことを踏まえると、なおさら、彼らの行う「早送りしながら映画鑑賞」との違いが際立ちます。
最後に、本書の「おわりに」から引用します。
「本書序章の最後で筆者は、「同意はできないかもしれないが、納得はしたい。理解はしたい」と記した。
たしかに、多くの人が倍速視聴せざるをえない背景には納得した。倍速視聴がどのようにして必然を獲得したかも理解した。
ただ、それでもやはり思うのだ。
映画を早送りで観るなんて、一体どういうことなのだろう?」
『きりもやびより』
“いぬとねこと暮らしていたら、今回もなんとか絵本が描けました!”。
『いとしのムーコ』のみずしな孝之が描く、新感覚いぬねこ漫画。
(上記二行は公式サイト作品紹介より引用)
https://evening.kodansha.co.jp/c/kirimoyabiyori.html…
主人公は絵本作家で、大型犬と猫と一緒に暮らしています。
しかも生活の舞台は秋田県です。
しかし、残念ながら、連載されていた雑誌・イブニングが2023年2月28日発売を最後に休刊になってしまいました。
「推しマンガ」の回に出ていなかったので、単行本(1巻から5巻まで)で是非。(笑)
これまで読書会に参加されていて今回も!の枠からどうしても断念せねばならなかったお気持ちをマインド枠では幾何かを還元できるだろうかとも思いますが、折に触れて色々なあなたを推していけたらと思っております。
今回の読書会も本の面白さ、あなたのチョイス、読書の魅力を存分に語って聞くことが出来ました。
180分(3時間)休憩もせずに本の話をしていたのですが、参加者皆様の途切れない集中力に感動です。
本もあなたもすごい!!!まじで!!!